IT業界の技術の進化と共に、需要が増加傾向にあるのがオープンソースです。IT業務で働くエンジニアはもちろん、一般の人でも個人利用で目にする機会が増えていますが、実際に内容や使い道について理解していない人も少なくありません。オープンソースとは、文字通り広く公開されているプログラムのことを言います。
時代の移り変わりの中で、このオープンソースの利用者が増えている大きな理由の1つが、コスト面でのメリットです。ホームページをはじめとしたサイトを製作する際、使用するソフトウェアにはたくさんの種類があります。選ぶソフトウェアによっては、数十万円以上もする高額なライセンスの取得が必要となるケースも珍しくありません。
それに対して、オープンソースは誰でも自由に使えるように公開されているうえ、無料で利用できます。業務に関わるコストを抑えたいという企業にとってこの点は大きな魅力と言えます。
また、カスタマイズの自在性も特徴の1つです。ソフトウェアを使う場合に内容がそぐわなくても、ソースコード自体が公開されているので簡単に改変できます。これにより、作業中にバグが見つかっても、手間をかけず対処することが可能です。
このようにたくさんのメリットがある反面、注意点もあります。それはマニュアルが十分でなかったり、アフターフォローの義務がないことから、有償のソフトに比べてサポートが不足していたりすることです。そのため、オープンソースを利用するエンジニアは、それらに対応できるスキルが求められます。